オレ三国志
人物設定
●劉備(字・玄徳)
義勇兵として黄巾の乱平定に参加して活躍した男。
どこかしら人を惹きつける不思議な魅力を持っている。
中山靖王・劉勝が末裔といわれているが、本人はそんなことどうでもいいという様子。
「全ての人が笑って暮らせる世の中」や「誰もが幸せに暮らせる平和な世の中」というものではなく「人が人として生き、死ねる世」をいつか作るために立ち上がった。
「人」と「仁」により人の覇道を進む。
●関羽(字・雲長)
劉備の義弟。顎に立派な髭を蓄え、青龍刀を振るう武人。
どこまでも劉備に心酔しており、何があろうと決して劉備を裏切らない「義」の男。
何かと口論の多い劉備と張飛の仲裁役でもある。
プライドが高く、義兄弟以外の人間とはうまく馴染む事が出来ない気難しいところがある。
●張飛(字・益徳)
関羽と同じく劉備の義弟。なんだかんだで兄弟一の常識人。
時々突拍子もない言動をする義兄二人にわめき散らすが、いつもいつの間にか自分が先頭に立って行動している。
しかし根っからの武人であることは事実で、義兄たちの諌めも聞かずに飛び出す事も多々ある。
酒が入ると手が付けられないという致命的な欠点も持ち合わせている。
●曹操(字・孟徳)
後に「時代を超越した英傑」とまで称される男。
「乱世の奸雄」の二つ名を持つだけあり、武技・知略・政治・芸術とあらゆることに卓越した才能を持つ「天才」。
多少自信満々なところはあるが、それに見合う(あるいはそれを超える)だけの実力を持っている。
劉備とは違う魅力で多くの人を惹きつける。
「天」と「展」により千里の理を探求する。
●夏侯惇(字・元譲)
曹家と親戚関係にある夏侯家の武人。
劉備に対する関羽のように、曹操を心酔している。
兵法にもある程度通じた戦略家ではあるのだが、いざ戦になると持ち前の武に頼って突撃する癖のある「戦馬鹿」だったりする。
曹操にからかわれて怒鳴り声を上げるが、夏侯淵に諌められるというのは日常茶飯事。
●夏侯淵(字・妙才)
夏侯惇の従弟。
夏侯惇とともに曹操に心酔し、冷静な戦略眼を使って曹操たちを助ける。
射れば必ず的に当たる、というほどの弓の腕前で、戦では相手の虚をついた奇襲戦法を得意としている。
曹操にからかわれて怒鳴り散らす夏侯惇を諌めることが出来る数少ない人間。
●孫堅(字・文台)
「江東の虎」の異名を持つ男。
戦で倒れた自らの将たちの死を嘆くのではなく、あえて冷酷になることで生きているものたちを救おうとする。
「地」と「血」によって一族の誇りを貫く。
●呂布(字・奉先)
天下無双の武を持つ男。
その強さから彼と矛を交えたものは己の不運の呪い死を覚悟するという。
「戦うこと」全てに特化したその武により「鬼神」や「飛将軍」と呼ばれる。
彼の本質は、その孤独さゆえに誰とも分かり合えない「永遠の孤独を抱えた者」
誰も泣かない世を創るため、自らの主である暴虐の魔王・董卓を手にかける。
●董卓(字・仲頴)
さまざまな暴虐を行い、それを物ともせぬ西涼の狼虎。
しかし、ただ私利私欲の限りを尽くす暴君ではなく、彼の行動はどこまでも計算され無駄がない。
「悪」としての魅力を持ち絶対的な恐怖で人を惹きつける。
「虐」と「逆」により何者をも屈服させる暴虐の世を背負う。
一九二年四月、呂布により殺される。
●華雄
董卓軍配下の筆頭武将。
その強さから「現世の悪鬼」と呼ばれる。
董卓軍の中でも最も董卓に心酔している。
武だけの男ではなく敵の力量を測り、戦局を見通す眼力も持ち合わせている。
水関の戦いにて関羽と壮絶な一騎打ちを演じ、武人として死んだ。
●李儒
董卓の参謀であり、董卓軍の軍師でもある懐刀。
策のためならば誰であろうと利用する冷酷な男。
狡猾で、その存在自体が人の害悪となることから「毒の軍師」と恐れられている。
●袁紹(字・本初)
大陸でも名門中の名門と名高い袁家の出。
曹操の昔なじみ。
多少自意識過剰で戦を甘く見るところがあるが、英雄としての資質は確かにその身に秘めている。
虎牢関での敗戦が彼の身に眠る「英雄の血」を確かに覚醒させている。
●公孫サン(字・伯珪)
堂々とした姿、はっきりと響く凛とした声をした北平の太守。
「白馬陣」と呼ばれる精鋭部隊を率いて異民族を討伐したことから「白馬義従」と称される。
劉備とは昔なじみ。
名門嫌いなところがあるが、基本的に人がいい。
●賈ク(字・文和)
董卓軍の軍師。表立った活躍はしていないのであまり知られていない。
しかし彼は心に大きな「闇」を飼っていて、彼の策は確実に敵を陥れ、呪いの如くその者たちを蝕み続ける。
董卓軍では「闇の軍師」と恐れられている。
自分と同じく心に「闇」を秘めている曹操に狂おしいほどの興味を抱いている。
●常龍児(本名不明)
公孫サンの危機を救った、袁紹軍の槍使い。
涼しげな空気を纏い、常に「弱い者の味方」になることを己が使命としている変わり者。
槍術に関しては類まれな才能を持つ。
他人に本名を名乗ることを嫌い、普段は「常龍児」という仮の名を名乗っている。
劉備にはっきりとした「嫌悪感」を持つが、その理由は不明。
●張遼(字・文遠)
「人馬一体」の神速の馬術を操る董卓軍の武将。
武人としての誇りをはっきりと持ち、常に「最強の武」を目指している。
戦場で奪った命を戦の間は決して忘れないが、戦が終わり殺したものへの黙祷をささげるとその戦のことを全て忘れるというけじめのつけ方をする。
虎牢関で戦った多くの武将に自らの未熟さを悟り、修行のために董卓軍から姿を消した。
●牛輔
董卓の女婿であり、華雄亡き後は董卓の親族警護を任せられている。
華雄の死を誰よりも悼んでいる男。
亡き華雄には遠く及ばない自分に大きな憤りを感じているが、少しでも董卓や董白のために戦うことを使命としている。
●董白
董卓の孫娘。
“人”という造形として最高といってもいい美しき容姿、鈴を鳴らしたような可憐な声を持つ美少女。
しかし董卓の血族として、彼の持つ"邪悪さ”や"禍々しさ”という狂気をその瞳に宿した少女。
時には少女ゆえの残酷さを剥き出しにして、董卓を超える残虐を行う。
呂布の娘・呂華を溺愛しており、彼女の前では董白も年相応の少女になれる。
●呂華
呂布の娘。
董白が唯一心を開く少女。ゆるく波がかったくせ毛と赤い瞳が特徴のかわいらしい少女。
幼いためにボキャブラリーに乏しく、話し方がカタコト。
董白にとてもなついている。
●荀イク(字・文若)
『王佐の才』(覇王を補佐するに足る才)を秘めていると言われる。
美しい顔立ちに、顔に似合った美しい声で話す、天に二物三物を与えられた男。
袁紹の元に名を連ねていたが、虎牢関の戦いで出会った曹操こそが自らの支える「覇王」と信じ、曹操と同じ道を歩く決意をする。
正義感が強く、自分が正しいと思ったことに関しては曹操相手にも屈しない。
●チョウ蝉
三公の一人・司徒王允の養女。
董卓の暴虐を見かね、彼の暗殺を謀る義父・王允のために董卓に近づく。
董卓に暗殺を看破され、自らの命を絶とうとしたところを呂布に救われ、董卓暗殺の話を打ち明ける。
呂布と董卓の争いの中、自らの命を懸けて董卓暗殺を成功させた。